被災地仙台からのメッセージ
「被災地仙台より」
仙台は、地震・津波・原発事故のトリプルで被災しました。被災した建物の解体、道路の補修等が続き、今も粉塵が舞っています。
なーんにも考えずに買い物したい。
なーんにも考えずに食べたい。
なーんにも考えずに暮らしたい。
みんな、疲れ果ててそう思いますが、もう、かなわない願いです。
こんな中「たまには、心から安心してみんなで楽しくご飯が食べたい」という願いを、皆さんがかなえてくれました。
仙台・宮城には、農業も水産業も牧畜業もあって、お隣の福島からの果物等もあって、私たちはおいしいものに囲まれて暮らしていました。それが一変してしまいました。
初期はとにかく遠方の食材を求めてさまよいました。1年経って、土壌の汚染状況もわかってきました。市民測定室も始まり、どんな食材にどれくらいの放射性物質が含まれているかも徐々に明らかになってきました。
何を食べるか食べないか。給食をどうするか。行政や学校とやり取りしたり。加工食品の原料の産地を訊くために食品会社に電話をしたり。気の休まる時はありません。宮城の農家さんたちも苦しんでいます。
このような状況では、もちろん、より安全な場所への避難移住や保養も選択肢であり、各地での受け入れに感謝しています。
その一方で、仙台・宮城に住み続けている人たちとも安心な暮らしを探っていきたい。東北は中央政府から見捨てられた、と思わされる中で、草の根では各地の皆さんとつながっていきたい。
これは、私たちにとって、そんな意味を持つ応援企画です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
皆川万葉 (せんだいコミュニティカフェ準備室/パレスチナ・オリーブ)