野菜プロジェクト
沖縄・伊江島から、被災地仙台へ野菜を送ることで人と人を繋ぐプロジェクトです。
カンパのお願い
「はなつちの会」はカンパをお願いしております。送り先・連絡先をご覧ください。

趣旨と呼びかけ(2012)


「あなたのお力も貸してください」

 震災から時間が流れ、被災地から距離がさらに遠くなっていくかもしれない、私たち。

 小さな試みを始めています。

縁あった被災地の一つ宮城県仙台市に、沖縄から野菜を送っています。取り組みの根っこには「放射能汚染」から生活を守り、生き抜きたい、と願う被災者の大切な一食を支えたい意志があります。

 沖縄には、かつて全滅を是とするかのような残酷な戦争がありました。その認定も反省もされないままに、あるいはその犠牲にまるで上塗りするように、現在の「米軍基地問題」が続いています。あり得ないほど命が軽んじられ続ける沖縄は、原発爆発事故のあとの見殺しのような差別的取り扱いと悲しいほど風景が重なります。

 沖縄本島北西にある伊江島では、農民が米軍と闘った歴史があります。「あなた方は人殺しをする。私たちは土から命を育てる。私たちのほうがえらい。そこをどきなさい、私たちの土地を返しなさい。」と、正当に主張し、ときに命まで奪われながらも、土地を耕すことをあきらめずに闘われたその土に、今も麦や野菜が実っています。伊江島の反戦平和資料館わびあいの里周辺の畑 より、また、沖縄本島で自立と有機の志を持つ農業から、少しでも安全な野菜を届けるため、野菜代金と送料を、被災者でも生産者でもない私とあなたが負担して、支えたいと思います。

 決して公平でない今の世界で、誰もが生きて在ることを尊重され、希望を持って今日を暮らしていけるように、怒ること悲しむことをできるように。

 野菜を育て、送り届け、食べてもらうつながりに援助をお願いします。
どうか、あなたのお力を貸してください。

大城祐子(沖縄県)清水響(京都府)鳥山淳(沖縄県)盛岡晋吾(京都府)屋嘉比優子(京都府)