沖縄からのメッセージ(2012)
「沖縄より」
「一番最初に、励ましと支援をくれたのは、北海道の炭鉱の人たちだった」
私の住む沖縄県伊江島で、米軍から土地を取り戻す闘いをした故・阿波根昌鴻さんから聞いた言葉だ。
彼の建てた資料館の一角に、各地から寄せられた慰問袋(支援物資が入っていた袋)が吊るされているコーナーがあり、思いを込めて夕張炭鉱の方々からの慰問袋が展示されている。
「苦しい思いをした人達が一番分かってくれた」
伊江島の闘いの歴史は、農民達が闘った歴史であり、その中から「花は土に咲く」
という美しい言葉が生まれました。
全てを生み出すもの、命の根源。
それを汚される事の屈辱。
戦争体験もなく、土地闘争で闘ったわけでもない私が、被災地に対してどれほどの思いを寄せる事ができるのか、それほどのものを私が引き継げるわけはないのですが。
それでも、このプロジェクトには参加したい思いがあります。 試行錯誤して行く中で、生まれる何かがあるはず、私にとっても希望みたいなところもあり。共にたたかう、的な思いもあり。
今のところ一人ですので、早速試行錯誤の連続であり、天候不良続きの年にも重なってしまい、資料館敷地内の畑だけでは間に合わないなど、思うように行かない状態ですが、早く軌道にのせるべく、できることからと思っています。
麦が黄金色に色づき始めた、沖縄伊江島の地より
山城弘子(伊江島反戦平和資料館わびあいの里)