野菜プロジェクト
沖縄・伊江島から、被災地仙台へ野菜を送ることで人と人を繋ぐプロジェクトです。
カンパのお願い
「はなつちの会」はカンパをお願いしております。送り先・連絡先をご覧ください。

メッセージ(2014)(6)矢ケ崎響


 はなつちの会のことを考えると、世界や日本の各地で、大きな力に翻弄されながらもささやかな日々を送りながら抵抗を続けている、私たちと同じ小さ な人々のことを思います。沖縄で、パレスチナで、東北で、トルコの原発予定地で、上関で、ソマリアで、六ヶ所村で、その他もろもろの地で、同じよ うな構造の中で理不尽に踏みつけにされながらも、泣いて、笑って、食べて、産み育て、必死で生きている私たちと同じ小さな人々のことを。

はなつちの会は、個人的なつながりの中で「京都でカンパを集め、沖縄の食べ物を被災地に送る」ことをしていますが、単なる個人的な助け合いを超えた希望(決意)のようなものを秘めていると感じます。小さな私たちが大きな力に対峙するためには、つながる事しかない。お互いの日常のたたかいを 知る事、思いを共有すること、日々の苦労をねぎらいあうこと、笑う事。小さな抵抗。微力な私たちが自分たちの生活を大事にして、つながりあう事で 世界を変えられるかも知れない。そんな希望(決意)が。

震災から3年過ぎた今なお、放射能はまきちらされ、原発は輸出されようとし、健康被害の原因はあいまいにされ、集団的自衛権という名の戦争の準備 が着々と進められ、その下でしんどい生活を続けている人がたくさんいます。沖縄では進められつつある辺野古の基地建設を止めようと多くの人が動き、高江の座り込みも毎日続いています。

そして京都の北部には、米軍のレーダー基地が作られつつあります。同じ湾の向こう側には、高浜原発があります。沖縄や被災地の事はいまや、京都で も他人事ではありません。そして必死にたたかい抵抗を続けている人がここにもいます。沖縄、被災地での日々の出来事がここ京都でも大きな力になっています。

レーダー基地が目標としている北朝鮮にも、私たちと同じ小さな人々がいる。

日々の生活の中、できることは少ないけれど、小さな抵抗と連帯が世界を変えると信じつつ、これからも細々とはなつちの会を続けていきたいと思います。


矢ケ崎響