趣旨と呼びかけ(2014)


こんにちは。はなつちの会です。

私たちは、2011年の震災を経て出会いました。
2011年3月12日、福島第一原発爆発事故。
地震による深い傷や痛みと同時に長い災害が始まりました。

放射能被害との闘いです。
人間も、動物も植物も、水も空気も土も海もあらゆるものへ行き渡った放射能。
この被害、不安と、私たちは向き合い闘うとは何かを考え、行動してきました。

原発事故の影響を、福島ではない場所で問題化することは、残念ながらより一層むずかしいことです。
宮城県にも(他の場所でも)深刻な被害が及び、また、そこでの人の暮らしがあります。

終わりの見えない避難生活。
庭の土も畑の野菜も測定する日々。
口に出せない健康不安と子育てを支える保育や保養の現場。
誰も、助けてくれない。誰も、守ってくれない。

はなつちの会は、「花は、土に咲く」という言葉に誇りを持つことからスタートしました。
過去100年間、自治権を奪われ苦しめられてきた沖縄。他府県とは違う歴史の中で、この言葉は生まれました。

琉球処分、沖縄戦、米軍占領、本土復帰、という歴史は、常に文字通りの暴力で弾圧を受けてきた歴史です。
そこに、「私たちは誇り高い農民である。戦争には絶対に協力しない」と訴え続けた闘いがあります。その伊江島にも、いまだ米軍の戦闘機が飛び、命と生活を脅かし続けています。

海も、空も、土も、本来人間の支配の及ばない尊いものです。私たちはその力に感謝こそすれ、蹂躙することは許されないでしょう。
また、人は強く、生きのびるために手をつなぐことができます。
私たちは、お互いの力を信じて、遠く離れた境遇を己れのことに感じ合いながら生きていくことを決意しています。

今日も続く、多くの暴力とそこに抵抗を続けるすべての闘いに敬意を表して。
私たちは、ここにいます。

2015年6月

はなつちの会

安保由紀子 佐藤友子 鳥山淳 虹乃美稀子 原田明子 皆川万葉 盛岡晋吾 矢ヶ崎響 屋嘉比優子 山城弘子

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