「ほーぶーし」という、雑草がある。
調べてみたものの、ついに和名は分からず・・・
なので、伊江島での呼び名のとおり、「ほーぶーし」で話を進めさせていただきます。
これが、非常にやっかいな雑草で、地上部では華奢な風を装い、地下では深く、深くへと子孫を増やしてく行くので、根絶すると言うことが不可能な強者。

こんな雑草と闘いながら、ふと「はなつちの会」のことを思う。

宮城で生きている人々の現実、また、沖縄の現実。
どちらも重く、その事に対して、私にできることなどない、と言ってもいいくらいだ。
連日、辺野古での死者が出そうなほどの、市民に向けられる海上保安庁の暴力行為。
伊江島では、米軍基地の強化・拡大が着々と進められ、基地を容認してきた側も
笑えない現実に、不安になっているはずです。

伊江島で大々的に工事が行われている地下ダム工事というのがあるのですが、米軍通信施設の地下を通ることに、通信施設を移設するという条件付きで、米軍側が承諾。完成した施設というのが、これまでの施設の1.7倍。建設費用15億円。アスベストが使われるなど、築60年経っていた古い施設を、最新の施設にすることがかなったわけです。
地下ダム移転は、新基地建設をうまく利用した口実だったわけです。
この常套手段及びまやかしは、整理縮小、沖縄の負担軽減を口実にした普天間移設に同じ。

また、既存の米軍施設内では、これまでのハリアーに加えてオスプレイ、さらにF35Bステルス戦闘機というやつまで訓練することに!
基地内には、ハリアー、オスプレイパッドと、強襲揚陸艦の模擬甲板なんてのも作られていると、つまり空母に見立てた訓練をするということのようで。
年間訓練回数が7,000にも及ぶ、伊江島だけ異常な訓練回数増になっているのです。

中央から遠く離れた地では、やりたい放題出来ることを見抜いている、いじめの構造。「不安」に目をやれば、そこは底なしに暗い。

しかし、やはり希望は、個々の繋がり。
「ほーぶーし」の根のように、したたかに強い繋がりを作ることなんだと。
そういう活動なんだと、改めて思うわけです。

また、1年経過して、野菜の発送に関しては、課題は課題のままで、1年。
という感じではありますが、それでも時間を重ねて来たことで、楽しめる部分が生まれてきました。

野菜発送のアプローチをまた色々探ってみたいと思っています。
今後とも皆さんよろしくお願いします。

山城弘子
(沖縄伊江島反戦資料館わびあいの里/五本の指 香舎カバシャ)